今日は、エラスチンの歴史についてご紹介します。
そもそも、エラスチンは地球上で生命が誕生した時から存在していたのでしょうか?「NO!」と言うのが科学者の先生方の見解で、エラスチンは生命の進化と共に生まれた物質と考えられています。
高度に進化した哺乳類に、最も頑丈で弾力性の高い良質なエラスチンが存在する事が様々な研究で分かっています。
私達の身体のことを考えてみて下さい。例えば「じん帯」。身体の節々の伸び縮みを担っているじん帯はエラスチンのかたまりとも呼べる存在で、特に首の後ろにある「項じん帯」は、重い頭部を支える働きがあるため、エラスチン量も約80%と非常に多いのです。
毎日休まず多くの血液を運ぶ血管は、高い圧力がかかるため柔軟性が必須です。また、長い寿命の期間、伸び縮みを繰り返すためには耐久性も必要になってきます。
他にも、呼吸のために伸び縮みを繰り返す肺・女性の子宮など、哺乳類の身体が進化していくに伴いエラスチンが作られ、より長い寿命を享受できるようになったと考えられます。
もしも、じん帯や血管のエラスチンが損傷したら?その損傷部分を他の物質で補う事は不可能です。
エラスチンは単体で作用している訳ではなく、生体内の細胞や他の組織とも複雑に相互作用し、うまく身体に適合しているからです。
エラスチンに代わる物質はまだ見つかっていません。だからこそ減少していくエラスチンを日々補い、身体の柔軟性を維持していく事がとても大切なのです。