ファームエラスチンは、九州工業大学の特許技術である「アルカリ処理」にて抽出されています。
そのため、純度やデスモシン類をはじめとしたアミノ酸の含有量に優れています。
豚由来のエラスチンはヒトのアミノ酸組成に最も近いと言われています。エラスチンは加齢・ストレス・紫外線等により減少します。しかし一般的な食物でエラスチンを摂取する事は非常に難しいため、サプリメント等で効率よく摂取する事が賢明です。
(写真上部)エラスチン研究室
(写真下部)エラスチン製造工場
アルカリ処理による最も大きな特徴は、純度にあります。
一般的な酵素法の場合、抽出に使用した酵素が残存し、完全に取り除く事はできません。
アルカリ抽出の場合は、抽出に使用するアルカリの残存は0のため、極めて純度の高いエラスチンを得ることができます。
デスモシン類をはじめとしたエラスチン特有のアミノ酸や、非極性アミノ酸(プロリン・ グリシン・アラニン・ バリン)を豊富に含んでいます。
一般的な酵素法のエラスチンも分子量の調整はできるのですがあまり実施されておらず、大半は分子量が1,000以下のエラスチンペプチドとして販売されています。
アルカリ処理エラスチンの場合は、低分子エラスチン(分子量1,000~30,000)・高分子エラスチン(分子量30,000以上)と調節する事ができ、ある程度の長さを保ったまま体内で分解されるため、様々な生理機能を持つようになります。
コアセルベーションとは、自己集合の事です。水に溶かしたエラスチンは常温時だと透明ですが、温度が上がると自己集合し、白く濁ります(可逆性)。
このユニークな特徴はエラスチンにのみ起こるもので、なおかつ分子量の大きいエラスチンでなければ起こりません。
コアセルベーションを利用し、医療用素材としての活用の幅が広がります。
ファームエラスチンはアルカリ処理により程よい長さに分解されており、低分子エラスチンの場合、平均分子量は15,000となっています。
6,500以下 | 20% |
6,500以下 | 20% |
6,500~13,700 | 53% |
13,700~29,000 | 21% |
29,000以上 | 6% |
本来エラスチンは水に溶けませんが、アルカリ処理により低分子化し、水にも容易に溶けるように製造されています。